陸上自衛隊には実は駐屯地内に居酒屋があり、お酒を飲むことができます。 居酒屋は「隊員クラブ」という名称であり、ますらお達は仕事を終えた後に楽しそうにお酒を飲みます。その姿はまるでハイホーを歌うディズニーの小人たちのようです。
今回については知られざる、隊員クラブについて解説をしていきましょう。 バックナンバーは下記からご覧ください。⑧まであります。 https://www.paya-paya-kun.jp/?p=1187
目次
駐屯地内でも酒は飲める
ますらお達は酒が大好きなので、自衛隊施設には大抵は酒が飲める「隊員クラブ」が併設されています。隊員クラブについては陸上自衛隊の駐屯地だけではなく、海上自衛隊、航空自衛隊の基地にもありますし、演習場にもほったて小屋みたいな飲み屋が併設されていることもあります。あばら屋みたいな演習場の飲み屋で、体に悪そうな唐揚げを食べるのは至高の喜びです。とにかく、ますらおはお酒を飲むことが好きなのです。
なおアメリカやイギリスの戦争映画を見ると、基地内に「お洒落なバー」や「ジュークボックスが置いてあるパブ」などが登場しますが、自衛隊はそんなにおしゃれじゃありません。イメージとしては「寂れた温泉ホテルに併設された居酒屋という雰囲気」がぴったりだと思います。
ますらおたちの熱気はあれど、誰もいないとわびしい感じです。 しかし店の雰囲気よりも駐屯地で酒が飲めるということが、ますらお達にとって大切なのです。駐屯地内の生活は息が詰まることも多いので、酒を飲んで気分転換する意味で隊員クラブは駐屯地内のパワースポットとなるのです。
隊員クラブは課業終了後の1800頃からオープンするので、隊員クラブでお酒を飲みたい人は食堂でほんのちょっとご飯をよそり、おかずだけを食べてやってきます。お腹いっぱいだと飲酒が楽しめないので、ここに知恵が働きます。 また、お財布が厳しい若手隊員は「今日はクラブに行かないぞ」と決意します。
しかし大抵、カイジに出てくるハンチョウみたいなのが現れて「我慢は体の毒だヨォ」と魔法の言葉を囁きます。日中に汗を流している自衛官にとって、ビールは悪魔的な美味さになるので、自分の気持ちに素直になってドカドカと飲んでしまうのです。
そして最終的に楽しい仲達とどんちゃん騒ぎし、気がついたら次の日の朝で猛烈な二日酔いの中で朝を迎え、先輩陸曹に「お前は調子乗りすぎなんだよ!」と暖かいご指導を頂戴することもあります。全てはハンチョウが悪いのにひどい話ですね。
花の舞の一色になった隊員クラブ
いずれにしても公平な資本主義の波が、隊員クラブの多様性を奪っていることは間違いないでしょう(過去なカオスな感じな方が私は好きでした)
隊員クラブのメニューについて
現在の隊員クラブはもはやチェーン店なので値段は格安の居酒屋ぐらいなので高くもなく、安くもありません。ただメガジョッキメニューがやたら多く、山盛りポテトやフライドチキンなどのジャンクメニューが充実しているので満足感はあります。例えるのであれば「学生街にある割安の居酒屋」といったところでしょう。別に美味くはないが、不味くもなく、日々のストレスをジャンクなメニューで満たせるスポットになっています。 そしてベロベロに酔っ払っても駐屯地内なので自室のベッドにすぐに戻れるので、とりあえずメガハイボールで飲みたい欲を満たすことができます。日雇い労働者がたくさんいるドヤ街のような雰囲気ですが、一般の人が駐屯地の隊員クラブに行くと、ますらお達の熱気に圧倒されると思います。基本的にテンションは高いので「高度成長期を支えた肉体労働者達の飲み会」といった印象を受けます。つづく
まだまだ続きます〜。 ちなみにこのネタはますらお日記の没ネタなので、気になる方は本編をぜひ! 陸上自衛隊ますらお日記